「総団長?そう言えば遅いな。もうそろそろ帰ってきてもいい頃なんだけど…」 王宮騎士団総団長である私の父は今隣の王国へ行っていて何日か留守にしていた。 そして今日、ついに帰ってくる。 予定ではお昼には帰ってくるとは聞いていたのにとっくに回ってる。 …何かあったのだろうか? だけどその心配は必要なく パカラッパカラッ… 馬の駆ける音が聞こえてそちらを向くと 父様とその補佐達が帰ってきた。