その日の夜。 私はふと目を覚ました。 しばらくぼーっとして、そのまま横を見るとテーブルにお鍋が置いてあった。 「………?」 上体を起こすとパサっと何かが落ちた。 あ… それを手に取ると温くなった濡れた布だった。 そしてそのまま鍋に触れるとまだ温かかった。 …誰が来たのだろうか? お医者様でも来たのかな? そんな事を思っているとガチャッと扉が開いた。