「…くしゅんっ…」 陛下の元へ向かう途中、くしゃみが出た。 「…風邪…かな…?」 だけど仕事だから私は気にしないようにしていた。 「陛下、ユラです。」 「あ、ユラ?入って。」 「…失礼します。」 外にいた警備の騎士に扉を開けてもらい、中に入った。 「陛下、ご用件とは?」 一定の距離をとって問いかけた。