そっと冷たくなった父に触れる。
「……っ…父様…」
ユラの目からポロポロと涙が流れ落ちて床にシミを作る。
あの時、父様は撃たれそうな私を庇って心臓を撃たれてしまい即死。
こんな別れ方なんて…
嫌だよ…
父様…
“ユラ、私はお前の味方だ。”
「…ふっ…く…うあぁぁぁ!!」
私は涙を流しながら大声をあげた。
声が枯れるほど…
タッタッタッ
「……っ…!」
足音が聞こえて無理やり涙を引っ込めた。
すると
「ユラ殿!」
「ユラ!」
ヒュジン様と陛下、ライさんにスンが息を切らしながら部屋に入ってきた。
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