パラパラと短い髪が床に落ちる。
「なっ!?」
そして私は素早く剣で男の心臓を貫いた。
あまりの速さに返り血もつかない程だった。
そして男は再び床に倒れた。
私は数分ジッとしていた、
ふいっと目を逸らして父様の方へ向かった。
そこにはすでにスンがいて涙目だった。
「…父様は?」
ふるふる
スンは無言でゆっくり首を横に振った。
「……そう。」
「それよりユラ…髪が…」
「…心配ないわ。スン、ライさんに全て終わったと報告を…」
「え…」
「…お願い…」
私は顔を見ずにスンに伝えた。
「…分かった。」
少し震えているユラの姿を見て察したスンは急いで走っていった。
スンの姿が見えなくなった直後
ズシャッ
私は崩れ落ちるように床に座り込んだ。