スンも他の奴らと闘ってる。
陛下達を避難させるのは今だ。
私は一瞬陛下達を護ってる総団長達に目配せをした。
それに気付いた総団長はすぐに陛下達をこの部屋から出した。
…それにしても…
ギリギリ…
やっぱり男の力って強いなぁ。
ユラは剣を弾いて少し距離をとった。
「どうしたぁ?もう疲れてきたか?」
「…まさか。」
少し苦戦していると
ザシュッ
「ぐっ…!」
突然男の胸に刃が貫いた。
ドサッ
男が倒れて後ろにいたのは
「ユラ!」
「父様!?」
大刀を持った父様だった。
クラハは大刀を愛用している。
そしてスンの方も終わり、後はリーダー格の男だけになった。
いつの間にか取り残されていた貴族達がいなくなっている。
父様が避難させたのだろう。


