取り敢えず他国の王様貴族達は避難したのね。 だけど何人かの貴族達が取り残されている。 早く陛下達も避難させないと… 「…一般人の中に賊が入り込んでしまったんだね。」 隣でスンが呟く。 「しくじったな…」 私もそう呟く。 「ん?何だ?何か話し声すると思えばガキが2人いるじゃねぇか。」 「おい、頭!こいつ女だぜ?」 「あ?じゃあ女は可哀想だから傷付けてやるなよ〜」 「「うっす!」」 「…ガキ?」 「可哀想…?」 “ガキ”という言葉をきいたスンと 女だから舐められたユラが反応を示した。