そして馬車について扉を開けると スヤスヤ眠るユウリとエレナ。 そして… 「おかえり、ユラ。」 「…エリック…」 私の夫で国王陛下のエリックが馬車に座っていた。 「どうして…?」 「街で乱闘と聞いた陛下はユラ達が心配で仕事の合間を縫って駆けつけて来たんだ。それで王子様と王女様が馬車にいるって聞いてユラが帰って来るまで待ってたんだよ。」 エリックが話すよりも馬車の後ろにいたスンが話してくれた。 エリックを見るとエリックもコクリと頷いた。