“約束”の想い







「王妃様、これを。」








「え…?」






1人の騎士が剣を差し出した。







「国王陛下からです。何かあった時の為にって。」







「……っ…」








エリック…








やはりあなたにはお見通しね。








私は、差し出された元騎士の時に使っていた自分の剣を受け取った。







そして







チャキッ



「さぁ、かかってきなさい。」








その瞬間ユラの空気が総団長の頃の様に
重く、凍てつくような冷たい空気に変わった。