賊達の元へ向かっていると、 私に気付いた街の人達が目を見開いて言った。 「お、おい…あの女性、もしかして…」 「嘘…王妃様!?」 辺りがざわざわと騒がしくなっていた。 「王妃、だと…?」 賊達の顔が険しくなっていった。 「まだ幼い子供を人質にするなんてね…」 私は目に涙をいっぱい溜めている幼い女の子を見て呟いた。