すると
「「「きゃあぁぁぁ!!」」」
「「「うわあぁぁぁ!!」」」
街の人達の声が聞こえた。
声のした方を見ると、そこにはナイフや銃を持った賊らしき人達が1人の子供を人質にとっていた。
「おらぁ!!動くな!!こいつがどうなってもいいのか!」
「いやぁ…!ママぁ!」
「ノラっ…!」
子供を人質…ね。
すると私服護衛の騎士達が近付いてきた。
「王妃様っ!ここは我々が!」
「早く馬車へ!」
騎士達が私達を馬車へ避難させようと誘導する。
だけど…
「…いいえ、私が行きます。あなたは子供達を。」
近くの騎士に子供達を預けて前に出た。


