“約束”の想い







「…ねぇ、エリック…」







「ん?」







「最初から、聞いてたの?」







「うん…」









「…そっか…」








「私はユラを離すつもりはないし嫌いになんかならないよ。」






「……っ…」








「…スンからユラの体調が悪いって聞いて急いで会場を出て来たけど、まさか嫉妬だったなんてねー。」








「……っ…」








エリックは私の左手に自分の手を絡めてきた。