「王妃様は嫉妬してらっしゃるのですよ。」 「嫉妬…?」 聞き返すとミーナは「はい。」と頷いた。 「好いている異性が自分以外の他の異性と共にいる事に嫉妬するのは良くあることですよ。それに王妃様の場合は、今お腹の中に赤子がおられます。それで少し精神が不安定になっているのでしょう。」 「そう、なの?」 「はい。そして嫉妬するという事は王妃様が国王陛下の事を愛している証拠です。」 「……っ…」 愛している証拠… 私はかぁ…っと恥ずかしくなって顔を隠した。