上から毛布を掛けてくれたミーナ
私はふと
「ミーナって、母様みたいね。」
「え?」
私の言葉にミーナは目をパチクリさせる。
「ミーナと居るだけですごく安心するの。私幼い頃に母様が殺されたから母様がいたらこんな感じだったのかって。」
するとミーナは優しく微笑んで
「陛下と何かあったのですか?」
「……っ…何で、分かるの?」
ミーナは私の悩みを見事当てた。
「王妃様のお母様、ミラ様もよくその方法でクラハ様への悩みを打ち明けていましたから。その当時は私はメイド長でしたがまだ若かったのでミラ様からは“姉みたい”と言われました。やはり親子なのですね。」
「……っ…」
そうだったのね…


