「はっはっはっ、仲の良い夫婦じゃ。エリック、同じ国王でもお前はわしの息子同然じゃ。分からない事があったら何でも頼ってくれ。ユラ王妃もな。」
「「ありがとうございます。」」
そしてアルバルク王と一旦お話を終えて休憩。
私達は部屋の隅の椅子に座った。
…気を張っていたから疲れた…
「ユラ、お疲れ様。」
エリックが飲み物を持って来てくれた。
「ありがとう。…私、ちゃんと王妃できてたかな?」
「上出来だよ!ユラは騎士をやっていた分、言葉遣いや立ち振る舞いが完璧だから文句無しだよ。…まぁ、笑顔は少し引きつってるけどね。」
「うぅ…」
王妃として公務は初めてだから緊張で笑顔が引きつってしまう。
「体調は?平気?」
「うん、重くなってきたから疲れることが多いけど…大丈夫よ。」
「そっか。」
そしてエリックは私の前に座り込んで
大きくなったお腹を撫でる。
それが日課みたいになっていて、私はそれを微笑ましく見ていた。


