「はい。これで全部かしら?」
「あ、ありがとうございます。」
集め終えた紙束を渡すと顔を上げた男の方を見て思わず息を呑んだ。
かなり綺麗な顔立ちでブルーの瞳が白い肌に際立っていた。
「……っ…」
一目惚れしたかの様に私の胸がドキドキと波打っていた。
「どうかしました?」
男の方の声でハッと正気に戻った。
「い、いえ…何でもないわ。」
「そうですか。あの、良ければお礼にランチ、一緒にどうですか?」
「え?」
ランチ?
「初対面なのにすいません。でも何かお礼をしたくて…」
ランチくらいなら…
「ふふっ、これも何かの縁ね。ランチ、ご一緒させて頂きます。」