「アンナの好きな人は?」
「えっと…その…」
「ん?」
「…実は、私男の人苦手で…」
「え?そうなの?」
「はい…お兄様や陛下は慣れたので大丈夫なんですけど、他の男の人はちょっと…」
初耳ね。
「あの…王妃様…?」
アンナは不安気に見つめてきた。
…可愛い!
「そっか。理由は聞かないわ。じゃあ…ヒュジンの事は好き?」
「はい!でもエリーにならあげてもいいです。」
「ア、アンナ!?」
「ふふっ、そっか。ヒュジンってば、モテモテね。」
するとその時向かい側から何かを話しながら歩いてきた人物が2人。
エリックとヒュジン。
ヒュジンがいち早く私の存在に気付くと、エリックに伝えたのかすぐにこっちを見たエリック。
ぱぁっと嬉しそうな笑顔を浮かべて走ってきた。


