この城の大半は会議に出ている為かなり静か。
そういや、この2人に好きな人とかいるのかな?
よし、聞いてみよう。
「エリーとアンナは好きな人とかいないの?」
「な、何ですか?急に…」
「そうですよ、それに好きな人なんているわけ…」
「ふーん?」
「「……っ…」」
分かりやすい…
顔を赤く染めて慌てている2人に私はニコニコと微笑んでいた。
「何?2人共顔真っ赤よ?誰にも言わないから言いなさい?」
「「うぅ…」」
2人はさらに顔を真っ赤に。
そしてエリーが
「…実は…私ずっと前から…ヒュジン様が…」
「え、ヒュジン…?」
「え、お兄様?」
ヒュジンとは陛下の側近の人。
そしてアンナの実の兄なんだとか。
あ、ちなみに呼び捨てなのはヒュジンから“王妃様に様付けされるのは…”と言われた為。
ってか、エリーってヒュジンが好きなの?
隣でアンナも驚いていた。
「……っ…」
真っ赤になっているエリーを見て思わずキュンっとした。
可愛い…


