“約束”の想い







「ユラ・リンガード。貴方は国王であるエリック・フォン・スピリットの妻とし、マリンアード王国の王妃として生涯生きていくことを誓いますか?」








「はい、誓います。」







「では、国王陛下より王妃のティアラの贈呈です。」









するとコッコッと国王陛下が降りてくる気配がした。









すると俯かせてる視界にエリックの足元が映った。








そして頭にティアラが載せられたのが分かった。







すると会場中大きな拍手と歓声が響いた。







「……っ…」







その瞬間、涙が溢れ出してきた。






やっと…貴方のお嫁さんになれた…







大きな歓声と拍手を聴きながら同時に顔を上げてやっとエリックの顔を見ると、私の顔を見たエリックは僅かに目を見開いた。








「それでは、指輪の交換と誓いのキスを…」








私達は指輪を交換をして左手の薬指には綺麗なダイヤの指輪がはめられていた。






そして次は誓いのキス。








顔を合わせるとエリックがクスッと笑い



ふわっ


「……っ…!?」






急に身体が浮いて、私はエリックに抱き上げられたのに気付いた。