するとコンコンと扉をノックする音が聞こえた。 「はぁい!どなた?」 1人のメイドがパタパタと扉の方へ向かう。 扉を開けるとメイドがパァっと顔を輝かせた。 「ユラ様、国王陛下がお見えですよ。」 「……っ…!」 エリック!? 私は急にドキドキと鼓動を早めた。 そしてメイドに扉を開かれて入ってきたエリック。 「……っ…」 かっこいい… 真っ白なタキシードスーツに軽く前髪を上げている。 普段とは違うエリックに私は頬を赤く染めた。 気を利かせたメイド達がいなくなっていて私達だけになっていた。