「ユラ、実はねもう式の用意してもらっているんだ。国民にも発表した。」 「え!もう?」 「うん。だから今夜、急だけど私達の結婚式だ。」 「…そっか…」 「…嫌?」 「ううん、嫌なわけない。やっと、エリックのお嫁さんになれるのね?」 「そうだよ。私のお嫁さん…この国の王妃になるんだよ。」 王妃…か。 「ユラ、幸せにするからね。ユラの事、これからは私が護るから。」 「……っ…うん…うん!」 私は涙を流して、エリックはそんな私を優しく抱き締めてくれた。 私達はしばらく抱きしめ合っていた。