“約束”の想い






「えー、せっかくなので俺からも発表せてもらう。俺、ライ・クラウドは副総団長及び王宮騎士団を引退する。」







「え…」







「ライさんまで!?」










伯父様も引退するの…?







「もう歳だからな。体力の限界があるわけだ。陛下にはもう許可を取ってる。」








「どこか行くあてがあるの?」







「いや、ないが…取り敢えず故郷に戻ってみるよ。それに、クラハがやりたかった事を成し遂げてやろうと思ってな。」







それって…









「旅だ。ここを出て旅をしようと思う。騎士団に入っていたらできない事だしな。」








「そっか…」






「大丈夫だ。俺はクラハみたく死なねぇから安心しろ。」








「うん…」






「それでだ、俺の後釜は…チェス、お前だ。任せたぞ。」








「はい!!お勤め、ご苦労様でした!!」










「…これで集合を終わります。皆、任せたよ。」








「「はい!!」」









王宮騎士団のトップ2が抜けた瞬間だった。