「おっと…どうしたの?」
「…今日お腹の中に赤ちゃんがいるって分かった時、私不安だったの。婚約したとは言えまだ王と騎士という間柄だから…おろせって言われるかと思って…」
私の言葉にエリックはぷっと吹き出した。
「不安になるのは分かるけど…ユラは私がそんな事言うと思うの?」
「思わない…けど…」
「でしょ?それにまだ王と騎士という間柄でも私との子が出来たんだから喜ばないわけがないよ。私は特にね。」
「エリック…」
「しっかし、本当にここにユラと私の子がいるんだね…?」
エリックがそっと私のお腹に手を当てる。
「うん…」
私はエリック手に自分の手を重ねた。


