カチッ…カチッ… 何を言われるのか分からずぎゅっと目を閉じているが返事がない。 「………?」 さすがにちょっと不思議になって顔を上げた。 すると 「え!?」 そこにはワナワナと震えて口をパクパクさせているエリックがいた。 「エ、エリック?」 「…ユラ、それほんと?」 「うん…今朝何か調子悪くて、カルナ様と病院に行ったら赤ちゃんいるって…」 「……っ…ユラ!!」 「わっ…!」 エリックが勢いよく抱きついてきた。