2人でソファに座る。
「で、ユラ?何かあった?」
「……っ…」
「ユラ?」
何も言わないユラにエリックは何かあったのかと不安になっていた。
「…エ、エリック…」
そしてやっと覚悟を決めたのかユラが口を開いた。
「エリック…あのね…」
「あ、待って。ユラ…」
「えっ…?」
覚悟を決めたのにエリックがストップをかけた。
「エリック…?」
「…や、あの…何か今日のユラの様子が変だから…緊張して…」
「あ…」
確かに今日はいつもより無口だ。
「えっと…違うの。これには理由が…」
「…何?別れ話?」
もう…!
「違う!聞いて!!」
今日一番の大きい声を出してエリックを黙らせた。
そして一息つくと
「あの、ね…実は…赤ちゃん、出来たの…」
「え…」
一瞬で静かになって、時計の針が動く音が響いていた。


