「誰だ!」
「…マリンアード王国王宮直属騎士団、一軍軍団長、ユラ・リンガード。」
「王宮騎士団…だと!?」
「国王陛下より命を受け、あなた達を捕縛しにきました。」
「くそっ…捕まってたまるか!逃げるぞ!」
「きゃっ!」
賊の奴らは女の子を突き飛ばして走っていく。
「スン!」
「わーってる!お前ら行くぞ!」
「「「はい!!」」」
スン達は馬の腹を蹴って逃げた男達を追い掛けた。
逃げた男はスンと騎士達に任せて、
私は馬を降りて女性に近付いた。
「もう大丈夫ですよ。」
「あ…あのっ…ありがとうございます…」
「いえ、お怪我は?」
「突き飛ばされた時に腕を…」
「では王宮へ共に参りましょう。手当いたします。」
「は、はい。」
それから同じく賊を捕まえた他の部隊とも合流して城に帰った。


