「ユラ、安心して?何があってもユラの事はこれからは私が護る。それに、国民は必ず分かってくれるよ。」
「エリック…」
…私は何を不安になっていたのだろう…
「でも私も不安になる時あるよ。」
「え?」
「全部ユラ関連だけどね。」
「エリック…」
あははっ…と笑うエリックに少し恥ずかしがるユラ。
そして
「…ユラ、改めてもう一度言うね。私と結婚してください。」
「…私で、いいのっ…?」
「君がいい。ユラがいいんだ。」
「……っ…エリック…」
「ユラ、返事は?」
「……っ…はいっ…」
「必ず幸せにする。ユラの任期が終わったその日に、式を挙げよう。」
「…うん…うん!」
「愛してる、ユラ。こっちには当日つけるから。」
「……っ…!ふふっ…エリック!!」
スッと右手の薬指に指輪がはめられて私は嬉しくてエリックに抱き付いた。
そして幸せそうな顔で眠ってしまったユラをそっと寝かせてエリックは名残惜しそうに仕事に戻った。