「もうすぐ任期が終わるでしょ?だから…」 「……………。」 「ユラ?」 「嬉しい…エリックが私と夫婦になりたいって言ってくれて…」 「ユラ…!じゃあ…」 「だけど…」 「だけど?」 「少し、不安なの…」 「不安?」 「うん…私は今までずっと騎士として生きてきたから、他の女の子より傷だらけだし、血で汚れてるし…国を護るためなら人だって殺してきた。そんな私が貴方の隣に、王妃として立ってもいいのかなって…」 「ユラ…」 ギュッ 私はエリックに抱き締められた。