ユラの様子はカルナ様が見ると言ってくださったので騎士達も付けてお任せした。
そして俺と陛下は別室へ入った。
「…ライさん、教えてください。」
「はい。実は俺はユラに街の様子見と報告にやってきました。近くにいた騎士に聞いてユラの居場所を捜している途中、物陰に人が座っているのが見えたので見てみたらユラが壁に寄りかかっていたのです。恐らく、毒矢にやられたのかと…」
「毒矢…だと?まさか、あの時…」
「俺はどうしてこうなったのか知りません。ですが陛下やカルナ様がお忍びで来たということはユラの側に居たのでしょう?何か知っていますか?」
「実は…」
そして俺は陛下から先程あった事を聞いた。
「陛下達を兵舎に送ろうとした時に背後から…それでユラは2人を庇ったと…」
「あぁ…」


