“約束”の想い








そして兵舎に着いて







「おい!誰かいるか!!緊急事態だ!!」









力一杯叫んだ。







すると中から騎士が出てきた。










「どうしました…あ、副総団長!お疲れ様です…って、え!総団長!?」










「説明は後だ!とにかく早く医者を呼んでこい!!」







「は、はい!!」





騎士達がバタバタと動いた。







バタバタ






「何があった?…って、ユラ!?」





「ユラさんっ…どうして…」






「エリック陛下!!カルナ様まで…どうしてここに…?」






いるはずのない人達がいて俺は動揺してしまった。








「私はお忍びだ。国王だからって城で大人しくしているのも嫌でな。」







「私もよ。それに私はユラさんとお友達ですもの!」








「そうですか…」








「それよりライさん、ユラは…」







「陛下、少しお待ちください。その前にユラを布団へ寝かせてあげなければ…」








「あ、私がっ…!」







カルナ様がユラの布団を敷いてくださった。









そこにユラを寝かせる。