「「「えぇぇぇ!?」」」
知らなかった騎士達の声が響いた。
それを期に私は総団長という立場に戻り、
少し陛下達と距離をとって跪いた。
すると正気に戻った騎士達がすぐに跪く。
「…国王陛下、カルナ様、度々の無礼をお許しください。お忙しい中お越しくださり感謝いたします。ですがここは病が充満しております。騎士達用ですが少し離れた場所の仮設部屋にご案内いたします。…準備を。」
「「「はっ!!」」」
騎士達が急いで準備に向かい、私も立ち上がった時…
「……っ…!?」
後ろから感じる殺気に気付いた。
ガバッ
「わっ…!」
「きゃ…!」
ズパンッ
陛下とカルナ様を庇って伏せるとすぐに矢が近くの木に勢いよく刺さった。
「……っ…」
シュッシュッ
瞬発的にダガーナイフを投げると弓を放った奴に当たり倒れた。


