その時すぐ近くで何やら話し声が聞こえた。
エリックと顔を見合わせてその声のする方へ向かっていった。
すると
「ねーちゃん何してんのー?」
「誰かに用事ー?」
「可愛いねー」
「えっと…あの…」
あれ、デジャブ?
そこに居たのはあの新人騎士達と苦笑いを浮かべてるベテラン騎士数人、そして困っているカルナ様でした。
「カ、カルナ様…?」
私が声をかけるとカルナ様がホッとしたように騎士達から出てきて小走りでかけてきた。
「お久しぶりです!ユラさん!“陛下”!」
あ…
「あららー…」
「……?どうしたのですか?…あっ!」
「「……………。」」
カルナ様は気付いたようでバツが悪そうに口を手で覆った。
「「「…へい、か…!?」」」
あちゃ…バレました。


