「ユラ。」 「…陛下。」 俯いていた顔を上げるとジッとこちらを見つめる陛下がいた。 「ユラ、無事で良かった…」 「…エリックっ…」 私はエリックの優しい声に涙が込み上げてきてすっと腕を広げたエリックの胸に飛び込んだ。 ぎゅーっ 陛下の腕にキツく抱き締められた。 そんな様子を他の騎士達は微笑ましく見ていた。