「…へ、陛下!?も、申し訳ありません!お怪我は…」
「ははっ、大丈夫だよ。ユラの方こそ大丈夫?」
「私は大丈夫です!少し考え事をしていて…申し訳ありません…」
出来るだけ顔を見られない様に顔を俯かせながら荷物を拾い集める。
「…ユラ?」
顔を上げない私を不思議に思ったのか
陛下に肩を掴まれ顔を覗き込まれる。
「……っ…」
顔を見られた…
「……っ…!」
陛下が息を呑んだのが分かった。
「ユラっ…」
「…陛下、失礼します。」
陛下が何かを言いかけたが、
私は早くこの場から離れたくて陛下の力が緩まった時に立ち上がって去った。