「…それとこれが陛下の側に落ちていました。」 私はヒュジンからある物を受け取った。 「これは…」 受け取った物はかなり見覚えがあった。 糸で編み込んだ四つ葉のクローバーのミサンガ。 私が国王になる前に私が御守りとしてあげたもの。 いつも付けていたのを知っている。 「それ…ユラがいつも大事にしていたものですね。“これを付けていると安心する”って言っていましたよ。」 ライさんの言葉に胸が締め付けられる。 「ユラ…」 私はミサンガを握り締めた。