そして涙が止まって私は父様に預かった荷物を部屋に運ぶために兵舎への道を歩いていた。 …目、腫れてないかな。 陛下にバレたら… そう思いながら角を曲がると ドンッ 「わっ…!」 「きゃ…!」 誰かとぶつかった。 ゴトゴト… 手に持っていた荷物を床に落としてしまった。 「す、すみません…!ぼーっとしてました…。お怪我は…」 と、相手の顔を見ると目を見開いた。 私とぶつかった相手は何とエリック陛下だった。