目を覚ましたのは

……私の部屋?

ってか何で隣に大地がいんの!?

「大丈夫か?」

心配そうに聞いてくる大地

元はといえばお前のせいだろ

「ここ、私ん家?」

質問はスルー

「ん、ああ」

「……どうやって連れてきたの?」

なんとなく嫌な予感がして聞いてみた

「こうやって……」

私を持ち上げる大地

……予感的中

俗に言うお姫さま抱っこ、だ

「大地……」

「どうした?」

「二つ言うことがある
まずは降ろせ」

「え、ああ」

大地がそっと私をベッドに降ろす

「二つ目
お前……少しは考えて行動しろやぁああああ!!」

私は怒りと羞恥で真っ赤にしながら、大地を殴りつけた

「……これだけか?」

平然としてやがる

結構本気で殴ったつもりだったんだけどな

「もう一発殴ってほしいのか?」

「顔赤くしてるときのお前、かわいいな」

「は、はぁ!?」

なぜそんな言葉が出てきた!

再び恥ずかしさに顔を赤らめると

「ほら、かわいいじゃん」

「――――ッ
お前ッ頭おかしい!」

やっぱりコイツ

頭がおかしい

あと……心臓がドキドキしてんのは絶対恋じゃない

これは怒りだ!そうだと信じたい

これは恋じゃない

間違っても恋じゃない