結局グラブとボールを持って連れて来られたのは近くの河川敷

「あずさ、早くしろよ」

なんだと?

こちらとちゃ嫌々付き合わされてるっていうのに

私はボールを握りしめると思いっきり大地に投げつけた

これでも小学生のころは野球をやっていたんだ

「いってぇ!!」

悲鳴を上げる大地

ざまあみろだ

「へったくそ
女子の球も捕れねぇようなヤツがレーザービームとか言ってんじゃねぇよ」

なんて言いながら近づいて行った私は完全に油断していた



ゴツンッ



嫌な音がして目の前が真っ暗になる

あいつ……思いっ切り投げやがったな……

力加減どうにかしろよ

文句を言いたかったがそこで私の記憶は途切れたのだった