「どうせ学校のそばに捨てれば誰かがコイツに同情して拾ってくれるとか思ってんだろ!!














俺はなお前みたいな他人任せで無責任なやつ大嫌いなんだよ!!」










胸ぐらを離し、尻餅を付いた男を冷たく見下ろす。












「こいつは俺が飼う。





こんなかわいいやつを捨てようとするお前の神経を疑うわ。







てめーみたいな命を粗末に扱うやつなんかに飼われてもこいつは嬉しくないだろうからな。」





そしてもう男には興味を示さず、犬に向かって、








「もう大丈夫だからな。今日から俺がてめえの飼い主だからな。ポチ」



















犬を大事そうに抱き上げて立ち去る。









私はその時の笑顔を見た。




あの人、怖そうなのに・・・・・




あんな顔して笑うんだ