「負けないからね、私」
「俺も。絶対先にギブアップさせてやる」
余裕綽々の笑みを浮かべる真尋に、闘争心が一層燃えてくる。
ちょっとやそっとでくたばったりしないんだから……!
なーんて意気込んでたんだけど、
「ほら、次行くぞ」
「ちょ……っ!もう!?」
「当たり前だろ?待ち時間かなりあるし、休憩出来んじゃん」
額に汗を浮かべる私を余所に、真尋はさらりと答える。
7月なのに、涼しげな顔を浮かべてるこの男……
「本当に人間……?」
「……何言ってんだ、お前」
暑さで頭やられたのか、とでも言うような目で私を見る真尋。その首を伝う雫が眩しい。
簡単に勝てるとは思ってなかったけど……この男、想像以上に強敵。
「なんだ?もう終いか?」
「今の顔……完全に悪役よ」
「俺も。絶対先にギブアップさせてやる」
余裕綽々の笑みを浮かべる真尋に、闘争心が一層燃えてくる。
ちょっとやそっとでくたばったりしないんだから……!
なーんて意気込んでたんだけど、
「ほら、次行くぞ」
「ちょ……っ!もう!?」
「当たり前だろ?待ち時間かなりあるし、休憩出来んじゃん」
額に汗を浮かべる私を余所に、真尋はさらりと答える。
7月なのに、涼しげな顔を浮かべてるこの男……
「本当に人間……?」
「……何言ってんだ、お前」
暑さで頭やられたのか、とでも言うような目で私を見る真尋。その首を伝う雫が眩しい。
簡単に勝てるとは思ってなかったけど……この男、想像以上に強敵。
「なんだ?もう終いか?」
「今の顔……完全に悪役よ」