「んー、なんかさ俺一部記憶がなくなってる部分あるじゃん?
そのせいでどうしても思い出せないんだけど、
なんか凄く大事なものなくした感じがするんだっ、
なんか俺多分それに依存してたんだと思う‥
だってもう毎日のように夢に出てきて、うなされる。
はやくみつけたい、はやく取り返したい‥
そんな何かがさなくなっちゃたのよ。」
「っ…」
苦しいのは私だけじゃなかったんだ
そのことに泣きそうになりながら
涙を必死にこらえ続きを聞く
「それをさ、華が教えてくれたんだよ。
俺は記憶を失くす前付き合ってた人がいて
その人の事を死ぬほど大事にしてたって
で、それが華らしい‥
全く情けねぇよな。そんなに大事な人のこと忘れるなんて‥


