(まっててね、亜美、来実すぐいくから)

玄関かれ校庭を突っ切ってあともう少し
というところで

「美祐ちゃ~ん?どこいくの
かなあー?」

背後から背筋が凍るような
猫なで声が聞こえる

「っ…ありさ」

はっとして瞬時に後ろを振り向くと
右の広角だけを上げ顔を少しだけ傾けた
状態であたしに話しかけてくる

ありさのそのグルームのこたちがいた

「ありさたちには関係ないでしょ、
そこどいて急いでるの」

早く行かなきゃという焦りから
ついつい口調我きつくなってしまう

「はあ?なにあんたちょーなまいきじゃん」