クーデレ君と微妙な関係

「……え?」


今のは聞き間違いか?


「帰らないで。ずっと一緒にいて」


「……っ」


熱に浮かされてるって分かってる。十波はこんな事、普段なら絶対に言わない。


「姉ちゃん、ワガママ言ってんなよ」


理玖が目を細めながら、何かに怯えているような顔をした。


「そうよ、十波。新也くんだって家に帰らないといけないの。ワガママなんて言ってられないのよ」


みんなにそう言われるも、十波はオレの袖から手を離さなかった。


「イヤだ!」


ホントにらしくないな……。


「分かった。少しだけな」


こんなにねだられたら、断れないだろ。バカ十波。