「急に姿見えなくなるから、俺マジでビビったんだけど……」



よく見ると、私を抱きしめている空の腕が小刻みに震えていた。



そんなに私を探してくれたの?



「ごめんね、大石くん……今までちゃんと向き合ってあげられなかった……」



「いいんだよ、返事は気長に待つって言ったろ」



「ごめんね……私、大石くんの事好きになっちゃった……」



こんなに私の事を想ってくれる人なんて他にはいない。



この日を境に大石くんへの……空への想いが変わっていった。



そして私に対するいじめも徐々にエスカレートしていったけど、空のおかげでなんとかここまでやってこれた。