幸せになりたい






楓が女の子のところに遊びに行ってから私達も緋向の倉庫を出ることにした。

「今日のところはこれで。」

私たちは倉庫を出てからみなみさんのお店へ向かうべく車に乗りこんだ。

お店の中へ入るとみなみさんが奥から出てきた。

「いらっしゃい。久しぶりだね。...あれ?その人は?」

みなみさんは私にそう言ってから裕也の方を見た。

「初めまして。俺はつぼみの彼氏で婚約者の南沢裕也と言います。よろしくお願いします。」

「よろしく。俺はつぼみの叔父で金代みなみ。」

みなみさんがそう言うと店の奥から女の人の声が聞こえた。

「みなみさん?どうしたんですか?」

「ああ、ごめんね。」

みなみさんは近づいてきた女の人の腰を抱き寄せた。

「俺にも彼女ができてね。自己紹介して?」

「初めまして。私はみなみくんの彼女の波原しずく_ナミハラシズク_です。あなたは?」

「私はみなみさんの姪の金代つぼみです。こっちは私の婚約者の南沢裕也です。」

「よろしくお願いします。」

私たちは軽いあいさつをして店の中に入った。

「で、今日はどんな要件なんだ?」

「みなみさんに私たちのあいさつに。」

「婚約者ではありますがしっかりとしたあいさつは親族の方にしていなかったので。」

「そういうことか。飲み物何がいい?」

「わたしはココアで。」

「俺はブラックコーヒーを。」

私たちはそれぞれ注文をした。

飲み物が来てみなみさんが席に着いた。

「どうして、俺なんだ?」

「おじい様たちはもう知っているし、明日斗さんたちは話すらできない状態だし、私に一番よくしてくれたのがみなみさんだったからです。」

「そうか。実はしずくのお腹の中には俺の子供がいて近々結婚する予定なんだ。結婚式の時にお前たちを招待したい。いいか?」

私たちのあいさつからすぐにみなみさんたちの話に変わった。

「わかりました。私たちも出ます。」

私は笑顔でしずくさんの顔を見た。

「ありがとう。日取りはもう決まってて二ヶ月後なの。だからその日は開けておいてね?」

「はい。」

それから少しの間話をして暗くなってきたぐらいで切り上げた。

「私たちはもう帰りますね。お体お大事にしてください。」

「ありがとう。気を付けて帰ってね。」

しずくさんは手を振って見送ってくれた。

私も手を振り返し、車に乗り込んだ。