「…ついに…この時期がやってきた」

「??まなちゃん。どういうこと?」

新学期が始まって一週間ほどたったある日の放課後

ついこの間入学式を終えたばかり

「どういうことって……つまりはこういうこと」

そう言うと、どこから出したのか大きなプレートを取り出した

「…新入生…入部大歓迎……玉の輿…部?」

「そう!!仮入部も始まった今、我が部活に人を入れなければならないのだ!!!」

「ちょちょちょ…ちょーーっとまって」

「??どうしたの?」

キョトンとした顔で見てくるまなちゃん。

いや、なんでキョトンとしてるのー!

「おかしいよね!?え、おかしいよね!?何?玉の輿部って初めて聞いたよ!?!?」

「えぇ??知らないのー?」

「大体玉の輿部って何やるの!?」

玉の輿って、あの玉の輿だよね?

お金持ちに嫁ぐ…的な

「玉の輿部とは」

そう言うと、何故かダテメガネをかけて黒板の前に立つまなちゃん

「その名の通り、玉の輿とはお金持ちに嫁ぐこと。そして、玉の輿部とは、玉の輿に乗るために女を磨く部活!!」

「なにそれ!?」

「何って…えぇ?この説明でもわからないの??」

「いや、そういう意味じゃなくて…そんな部活…人いるの??」

「いるよ?あ、今度来てみる??」

「いや、お断りしとく」

「あ、そう?…よし!とりあえず、勧誘行こ勧誘」

「えぇ!?私も!?」

「当たり前でしょ?」

……なんで私まで……


今日のまなちゃんメモ
まなちゃんの部活は玉の輿部
……玉の輿に乗りたいのかな?