ー3年前ー

キュキュ

静かな体育館に響くシューズの摩擦音。

外は大雨。他のメンバーは全員帰っていて、秋と俺しか残って居なかった。

「大翔ー!お父さんが迎えに来たから、一緒に帰らない?」


秋は走って来て、そう告げた。


「ごめん。秋。もう父さんに連絡してんだ。さっき、母さんを迎えたから、もうすぐ来るって言ってた。先帰ってて。」

「分かった!じゃあまたね〜」

「おう!ありがとう‼︎おじさんによろしく言っといて」

「はーい!」

秋が帰って、20分ぐらいして父さんと母さんが迎えに来てくれた。