秋は涙を吹き、妖の頭を撫でながらさっき聞こえた声を思い出した。

『ジブンヲシンジテ。クイヲノコサナイデ。キモチヲツヨクモッテ。イキテ。ゼッタイアキラメナイデ。』

「・・・・・手紙か日記」これだ!

でもどっちが…やっぱ手紙か。

秋は妖を起こさないように重だるい体を起こし月明かりを頼りに引き出しからノートを取り出し書き始めた。
今までこんな照れくさい事………と思ってたけど今は違う。
口で伝えられない分書くしかない。どんなに長くなっても、死ぬまで書き続ける。

手紙を一旦切り上げた。
やけに眩しいと思うと朝になっていた。
秋は妖が目を覚ます前にと引き出しにノートをしまって眠りについた。