CHERRYBLOSSOM

「あや」

秋が名前を呼ぶと振り返らずに返事だけをした。その声は少し震えていた。

「無理に笑わなくていい。ツライ時は泣け。俺が全部受け止めるから」

すると妖の体が小刻みに震えはじめた。
そして勢いよく秋に抱きつき、病院中に響き渡るくらいの大声で泣き叫び…
目からは大粒の涙がこぼれていた。

何度も「秋」と名を呼び泣き続けた。
俺はそんな妖を強く・・強く・・抱きしめ返した。
それと同時に妖の耳元でごめんっと呟いた。