「許さない…。
秋を返して・・・返してよー!!」

「これが!!秋の運命だったんだ!
これでも何度も治療を行ってそれで何度も奇跡が起きてる。普通なら助からない領域の所でも秋は戻ってきた。
もう何度も治して苦しむよりいいと・・・
自分の運命を受け入れると秋が望んだことだ」

「そんなの・・・嘘よ。だって秋は・・・」

ギュッと泣き崩れている私を優しく、強く、お母さんが抱きしめてくれた。
そのぬくもりはまるで秋に包まれているかのようだった。
そして一緒に泣き叫んだ。